期間工と派遣社員の違いについて疑問に思っているかたは多いです。
この2つの疑問は特に多いです。
期間工と派遣社員の意味をざっくりと説明すると次のようになります。
派遣社員:派遣会社に雇用され、派遣先で働く従業員。無期雇用派遣(派遣会社の正社員)として自動車工場に派遣されることがある。
派遣社員が期間工になると年収が1.5倍~2倍くらいになることもあります。
自動車メーカーで働く派遣社員は時給が高いので、期間工と比べて大きく年収が落ちるわけではありません。寮費がかかったり満了金が貰えないなどのデメリットはあります。
期間工のメリットは?
期間工にあって派遣社員にないものには
- メーカーの直接雇用
トヨタに雇用されていればクレジットカードも作りやすい - 満了金や寮費無料などの手当がある
派遣社員は寮を用意されても寮費を払うことが多い - 失業保険がすぐに受給できる
派遣社員は失業保険を受け取るまでに3カ月かかる
派遣社員のメリットは時給の高さ
派遣社員は時給1500円以上なので、期間工と比べると時給が高いです。入社後1週間だけ働くなら派遣社員の方が適しています。
もっとも派遣社員は満了金が少なく寮費もかかります。昇給も基本的にはありません。3カ月以上働くなら期間工、1~2カ月で辞めるつもりなら派遣社員がよいでしょう。
自動車メーカーの派遣社員はきつすぎるから…という考えもある
工場で働く派遣社員のなかでも、自動車を作る派遣社員は特に体力面の厳しさがあります。
そのため、自動車メーカーで働き始めてもすぐに辞めてしまい
- 軽作業でピッキングや仕分けをする
- フォークリフト資格を取得して倉庫会社で働く
- スーパーやコンビニでアルバイトを始める
こんな仕事を選択するかたもいます。
※ピッキングや仕分けも重労働なのでギックリ腰になることはあります。大手メーカーの期間工は、従業員が怪我をして働けなくなるようなことはほぼありません。
期間工と派遣社員はどちらがおすすめ?
期間工がおすすめなのは次のような方です。
- 正社員登用を目指して働きたい
- 年収400万円以上欲しい
- 家賃や食費を節約してお金を貯めたい
- 今住んでいる家から出て働きたい
自動車メーカーで働くなら期間工になった方がよいです。年収は高くなりますし、寮費や光熱費も無料なのでお金も貯まります。
一方、派遣社員がおすすめなのは次のような方です。
- 週払いで給料をもらいたい
- 自宅から職場へ通いたい
- 無期雇用派遣(派遣会社から正社員扱いされる派遣社員)として働きたい
「家賃滞納していて来週にでもお金が入らないとヤバイ」なんて人なら派遣社員の方がよいでしょう。
なお、派遣社員をするとしても、時給1000円くらいの工場で派遣社員するのはおすすめしません。大手の自動車メーカーなら派遣でも時給1500円以上になるからです。
【よくある質問】派遣会社経由で期間工に応募すると派遣社員になりますか?
Q.株式会社アウトソーシングのような派遣会社から応募すると派遣社員になるんですか?
A.派遣社員にはなりません。自動車メーカーに直接雇用される期間工になります。もちろん正社員登用制度の対象になります。
アウトソーシングや日研トータルソーシングなどは「派遣会社」と呼ばれることが多いですが、人材派遣業だけでなく「人材紹介業」を行っています。
主な役割は「期間工の求人を紹介してもらう」ことです。無事に自動車メーカーに採用されて働き始めた後は、あなたとは関係ない存在となります。