期間工は、自動車メーカーなどの工場で働く契約社員です。働く期間が決められていて、工場の生産活動が忙しくなる時期に募集が多くなります。
工場で短期間だけ働く方法はいくつかありますが
- 人材紹介会社を通して直接雇用される(期間工)
- 直接応募して直接雇用される(期間工)
- 派遣会社を通して派遣社員として働く(派遣社員)
メーカーに直接雇用されているのが期間工です。
主な仕事内容は工場の製造ラインで作業すること
期間工は、決められた製造ラインで部品の組み立てなどの流れ作業を行います。
大きめの部品を運ぶのである程度の握力や把持力(はじりょく)が必要です。把持力とは、物を握った時に離さないようにする力のことです。
工具を持っている時間が長いので、ただ強く握るだけでなく、落とさないようにする把持力が大切です。
車体メーカーでは体力面に自信がある20代~30代の男性をメインに募集していることがありますが、年齢層は18歳~50歳まで幅広いです。
給与面の手当てが多く短期間で稼ぎやすい
期間工は、一般的なアルバイトなどと比べて給与面の手当てが多いです。
シフト勤務なので深夜手当・残業手当・時間帯手当が付き、一定期間働いた時に出る「満了慰労金」や、遠方から働きにくる人のための「赴任手当」「食事補助」があります。
寮に入って生活費を抑えられる
ほとんどの期間工は寮に入ります。寮費は無料の会社もあれば、月に5,000円~2万円ほど(光熱費込み)のところもあります。具体的な金額は応募時にしっかり確認したほうがよいでしょう。
一般的な賃貸住宅に住んで毎月の家賃を支払うよりはずっと安く生活していけます。会社によっては食事手当が支給されるので、短期間で貯金を作る働き方にぴったりです。
工場のすぐそばに寮があることが多く、徒歩通勤が可能で、通勤にかかる時間が少ないのもメリットです。
自宅の近所に工場があるかたは、入寮しないで通勤することもあります。
残業や夜勤があるかどうかは会社による
会社によって違いますし、配属先や時期によって異なります。
時期によっては常に定時上がりの現場もありますが、繁忙期は残業・夜勤で生産数を上げるので、残業や夜勤を要請されることがあります。
有給や健康保険はどうなってるの?
有給は勤務開始から6カ月後に取得できます。ただし、繁忙期で残業・夜勤が発生している時は取得しにくい雰囲気になるケースがあります。
期間工はほとんどのケースで社会保険の加入が義務付けられますから、働いている会社の保険に加入します。
なお、派遣会社に所属して派遣社員と働く場合(無期雇用派遣など)は、派遣元の社会保険に加入します。
期間工と派遣社員は雇用形態が違う
期間工は派遣会社から派遣される派遣社員ではありません。期間工は、メーカー企業に直接雇用されて働きます。
「期間工」と「派遣社員」が同じ現場で働くこともあります。